バスバー(BUSBARS) - C&S合同会社

バスバー(BUSBARS)

  1. HOME >
  2. 製品 >

バスバー(BUSBARS)

CAILLAU製バスバー製品ページ (プレビュー)

CAILLAU製バスバー

設計から性能検証まで、自社シミュレーションで最適化。
高い設計自由度と低抵抗・高放熱性を追求し、用途に最適なカスタムソリューションを実現します。

ホーム > 製品情報 > バスバー (BUSBARS)

CAILLAU製バスバーの特徴

C&Sが提供するCAILLAU(カイヨ)製バスバーは、自動車産業で培われた高度な金属加工技術を基盤に、高い設計自由度と信頼性を両立させた電力分配コンポーネントです。

フランスで100年以上の歴史を持つCAILLAUのノウハウを活かし、単純な電力経路(バスバー)から、絶縁処理、複雑な曲げ加工、表面処理までを施したカスタムアセンブリとして提供可能です。特にEV(電気自動車)のバッテリー、インバーター、PDU(電力分配ユニット)や、データセンターのサーバーラック、産業機器の制御盤など、高密度・大電流が要求される用途に最適です。

CAILLAU(カイヨ)について

CAILLAUは1909年にフランスで創業した、自動車産業向けクランプおよび締結部品のリーディングカンパニーです。C&Sは、CAILLAUの高品質な製品群を日本国内のお客様へ提供しています。

製品ラインナップ

お客様のニーズ(柔軟性、絶縁性、電流容量)に基づき、最適な形状・材質のバスバーソリューションを提案します。

ラミネート加工された複数の銅製バスバーが重なっている様子

ラミネート加工 (Laminated Busbars)

複数の導体(銅またはアルミニウム)を絶縁フィルムで積層したタイプです。低インダクタンスと高い電力密度を実現し、スペースが限られたインバーターやコンバーターに最適です。

オレンジ色の絶縁コーティングが施された硬質のバスバーアセンブリ

硬質で柔軟性 (Rigid & Flexible Busbars)

リジッド(硬質)な導体とフレキシブルな接続部を組み合わせたアセンブリです。機器間の位置ずれや振動を吸収しつつ、安定した電力供給を可能にします。

金属線が編み込まれた柔軟な編組バスバー

編組 (Braided Busbars)

非常に柔軟性の高い編組導体(銅またはアルミニウム)を使用します。可動部や複雑な配策が要求される箇所、熱膨張の吸収が必要な接続部に適しています。

共通仕様

CAILLAUでは、要求される性能や環境に応じ、最適な材質・絶縁方法・表面処理を組み合わせてご提案します。

項目仕様・選択肢
導体材質
  • 銅 (高導電率)
  • アルミニウム (軽量化)
柔軟性
  • 硬質 (Rigid):固定配線用
  • 柔軟性 (Flexible):可動部、振動吸収用
絶縁方法
  • 押出成形 (Extrusion)
  • PVCディップコーティング (Dip Coating)
  • エポキシスプレーコーティング (Epoxy Spray Coating)
  • 熱収縮チューブ (Heat Shrink Tubing)
表面処理
  • スズ(錫)めっき (Tin Plating):接続部の耐食性・はんだ濡れ性向上
  • ニッケルめっき (Nickel Plating):耐熱性・耐摩耗性向上
  • 銀めっき (Silver Plating):最高レベルの導電率・耐食性(高コスト)
  • 不動態化処理 (Passivation):アルミニウムの耐食性向上

※上記以外の仕様についても、カスタム対応が可能です。詳しくはお問い合わせください。

【技術補足】CAILLAUの強み:一貫したシミュレーション体制

CAILLAUのエンジニアリングチームは、お客様の要求仕様に対し、高度なシミュレーション技術(有限要素法:FEM解析など)を駆使して最適な設計を導き出します。

インハウスで実現する設計最適化

製品設計において重要となる「断面積の最適化(コストと発熱のトレードオフ)」や「接触抵抗率の最小化(接続信頼性)」といった課題に対し、CAILLAUはシミュレーション、試作、試験、検証のすべてを社内(インハウス)で完結できる体制を構築しています。

これにより、開発リードタイムの短縮と、机上の計算だけでは困難な熱・応力・電磁界の複合的な問題を考慮した、高効率かつ信頼性の高いカスタムバスバーの提供を可能にしています。

シミュレーションの重要性

大電流を扱うバスバーでは、わずかな抵抗値が大きな発熱(ジュール熱)につながり、性能低下や安全上のリスクとなります。また、高周波電流(インバーターなど)では表皮効果や近接効果により電流が導体表面に集中し、実効抵抗が増加します。

FEM解析[1](電磁界・熱伝導・応力連成解析)を用いることで、これらの現象を可視化し、導体の形状や積層構造を最適化。必要な電流容量を確保しつつ、発熱を抑制し、材料コストを最小化する設計が可能となります。

よくあるご質問 (FAQ)

Q1. 最小ロット(MOQ)はどれくらいですか?

A. 製品の仕様や形状により異なります。CAILLAUは自動車産業向けの大量生産に対応可能ですが、試作や小ロット生産についても柔軟に対応しております。まずはお客様の要求仕様と必要数量をお問い合わせください。

Q2. 対応可能な電流容量や電圧はどれくらいですか?

A. EV向けの高電圧・数百アンペア(A)クラスの大電流から、制御盤内の小電流まで、幅広いレンジに対応可能です。バスバーの設計(断面積、材質)や絶縁仕様は、お客様の要求電流・電圧・使用環境(温度、振動など)に基づきカスタムで最適化します。

Q3. 既存の図面(CADデータ)での見積もりは可能ですか?

A. はい、可能です。DXF、STEP、IGESなどの標準的なCADフォーマットに対応しております。図面をいただけますと、より迅速かつ正確なお見積もりが可能です。

Q4. 開発のリードタイムはどれくらいかかりますか?

A. 仕様の複雑さや検証項目の多さによって変動しますが、CAILLAUはシミュレーションから試作・検証までをインハウスで行うため、迅速なプロトタイピングが可能です。標準的なカスタム品の場合、仕様確定から試作提出まで数週間程度が目安となりますが、詳細は個別にご相談ください。

Q5. 自動車産業以外の実績はありますか?

A. はい、ございます。自動車で培った高信頼性・コスト効率の高い金属加工技術は、データセンターのサーバーラック(PDU)、産業用ロボットの制御盤、再生可能エネルギー設備(PCS)など、高い信頼性が求められる他の産業分野でも広く採用されています。

出典・脚注

  1. [1] FEM解析 (Finite Element Method): 有限要素法。複雑な形状や現象を微小な要素に分割して近似計算するシミュレーション手法。バスバー設計においては、電流分布、発熱、熱応力などを高精度に予測するために用いられる。(出典:一般社団法人 日本計算工学会「有限要素法とは」等を参考に構成)

カスタムバスバーの設計・試作を承ります

100年以上の歴史を持つCAILLAUの技術力で、お客様の要求仕様に最適な電力分配ソリューションを提案します。 まずは技術資料をご覧いただくか、設計課題についてお気軽にご相談ください。

C&Sについて